隣のクラスにいる一番悪い男がつけているのはクロムハーツ。あいつは最近それを買ったらしい。とても大事にしているので、子分の牛と猿に毎日自慢している。あ、牛っていうのは名前がまず牛島で、図体も牛みたいなやつ。とろいし、どことなく草食系だし。あと、サルってのは、さすがに猿島とかじゃないんだけど(だったら出来すぎだよね)、とにかく猿みたいでキーキーうるさいし、よく動き回る。いつもボスのパンを2時間目と3時間目の休み時間に買いに行かされている。そんなことしててボスのことを一番の親友みたくしゃべっている。よく分らないやつだ。頭まで猿だ。
あいつは今日も俺のクロムハーツはかっけー、なかなかこれを持ってるやつはいなんだぜ的なことを、よくもまあそんな毎日毎日って感じでしゃべっている。牛と猿はへらへら笑っている。高かったんだろうか。俺が一週間バイトしてどうたらとかほざいている。
僕がもしそれをしてたらどうするんだろうって想像する。
いや、あいつのよりもうちょっと高いアクセサリーにしよう。
ある日突然、僕がもっと高いアクセサリーをしていくのだ。で、あいつがいつもみたく牛と猿に自慢しているところの横を通るのだ。何も言わず、チラっと見せてやればいい。
楽しみだけど、知ってる。僕は結局それをできないだろう。もしそれを買えたとしても。放課後とか、もしかしたら家の中だけで、こっそりつけるはめになっちゃうんだろう。
結局僕も牛や猿と同じだ。
僕はチキンなのだった。あーあ。